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格安2メガピクセル機 Kodak DC280J

職場で購入したものをしばしお借りして使ってみました。

この機種の特徴は何といっても『安い』ということにあります。2メガピクセル機が主流になり始めた頃の店頭価格は安くても59,800円でしたが、DC280Jだけは49,800円で出ていました。
それも他機種ではオプションとなっていたWindows/Macintosh両対応の接続キットや8MBのコンパクトフラッシュなどが標準で付いていました。

もともとアメリカ市場向けに作られたそうでサイズもでかく、日本市場向けにボディカラーをシャンパン ゴールドにしたとはいえデザインも無骨ですが、画質にはこだわった設計のようで、230万画素の正方画素CCD、正確な測光・ホワイトバランスを目指すコダック独自のカラーマネジメント技術などが謳い文句になっています。
歪曲収差の少ない広角2倍ズームレンズは、30mm相当と当時のデジカメでは最も広角となる7群8枚(非球面レンズ2枚)構成のEKTANARガラスレンズ。
値段の割には気合いが入っています。

また機能面での見所として、起動時間約2秒、撮影間隔約1秒と高速で、3コマ連続撮影も可能という点が挙げられます。これは撮影バッファを3枚分持っているため3枚までならサクサク撮れるというもの。CFへの書き込みが始まると、1枚あたり15〜20秒ほどかかりますので、快適性に大きく貢献していると言えます。
撮影 した画像をその場で直後に確認、不要なら即刻削除できる機能もなかなか便利です。あとからPC上で整理するのは大変ですからね。

USB接続による画像の高速転送にも対応しています。ただ本体側はDINコネクタですので専用ケーブルが欠かせません。まぁCFカードを抜いて転送するほうが楽なんですけど。コネクタのカバーはゴム製で、何度も開閉していると切れてしまうようです。

電源をONにしている間はズームレンズがかなり長く飛び出ています。本体が大きいので比率で考えると大したことはないとも言えます。レンズがせり出してくるときにレンズキャップがはずれますので、取り損なう心配はほとんどありません。

電池は単3型を4本使用します。いざというときはアルカリ電池でも動きますが、たちまち消費してしまいますので、ここはやはりニッケル水素充電池を使用したほうがいいでしょう。スリープモードがついていますのでONに設定しておくと約10分で自動的に電源がOFFとなりいくらか安心です。

モード切換スイッチは大型の回転レバーになっています。そのほかの設定ボタンも含めてわかりやすい配置になっていますので、特に操作面では困ることはありませんでした。

上部にはシャッター・ズーム・フラッシュ・マクロ・セルフタイマーの各ボタンとともに、状態を表示する液晶ディスプレイがついています。テレ/ワイドのスライドは動きが早く、その反面微調整が難しい。たかだか2倍ではありますが。

Kodakどうしということで、手持ちのDC3800と並べて記念撮影してみました。
Kodak機の特徴は、画面の縦横比が 135 判の 3:2 に合わせてあることです。通常のデジカメの多くはパソコンの画面に合わせ 4:3 となっているため、長手方向が強調された印象を持つ人が多いかも知れません。
鮮やかな色調とともにハイライトが白飛びしがちでコントラストの強い被写体はあまり得意ではない点もKodak機の共通した特徴かも知れません。


■サンプル画像

クリックするとオリジナル画像を表示します。
赤文字の画像は50%に縮小したものを表示します。

高画質1760×1168

東京FMのサテライトバスに
出くわした。色がよく出る。

 

高画質1760×1168

ルート246。縮小画像だと見栄え
するがちょっと色調が強い。

 

高画質1760×1168

夜の店先。
暗くても色合いはいい感じ。

 

 

 

 

 

高画質1760×1168

表参道のオープンカフェ
落ち着いたトーンは得意なよう。

 

高画質1760×1168

携帯基地局
空の色が派手めに撮れる。

 

高画質1760×1168

やや暗めのシチュエーションの
ほうが見た目に近い感じで撮れる。

 

 

 

 

 

高画質1760×1168

教室
蛍光灯の光は白く飛び気味に。

 

高画質1760×1168

電子ピアノ
ホワイトバランスはいい。

 

高画質1760×1168

基板
マクロでもあまり寄れない。

 

 

 

 

 

最高画質1760×1168

最高画質にしてもあまり変わらす
日付表示は不自然

 

最高画質1760×1168

セピアモード
日付表示はオレンジのまま。

 

最高画質1760×1168

白黒モード
日付表示はオレンジ。

 
 
■DC280J 仕様

記録方式

JPEG、Exif 2.1、DPOF 対応

記録画素数

1,760×1,168、896×592

記録媒体

コンパクト フラッシュ

記録コマ数

8MB・CFカード使用時:
 

最高画質

高画質

標準画質

1,760×1,168 (フル)

約12枚

約19枚

約34枚

896 ×592 (標準)

約35枚

約52枚

約97枚

撮像素子

総画素数230万画素 1/1.76インチ正方画素CCD、
原色フィルター

レンズ

Kodak EKTANARガラスレンズ
7群8枚、F3.0〜F3.8(ガラスモールド非球面 2枚使用)
焦点距離 30〜60 mm(35mm換算)
オートフォーカス

撮影可能距離

標準撮影 50cm 〜 ∞(広角/無限遠)
マクロ撮影 25cm 〜 50cm

露出制御方式

プログラムAE (中央部重点測光/多分割測光)

露出補正

0.5 KV ステップで±2.0 KVまで、露出ロック ON/OFF可

シャッタースピード

1/2秒〜1/755秒

感度

通常(Auto ISO:OFF時) :
ISO70相当 (ただし高輝度時のみISO 50相当に設定)
Auto ISO ON設定時 :
被写体輝度に応じてISO50〜140の範囲で自動切替

ホワイトバランス

自動/昼光/蛍光灯/白熱灯

連写

最大4枚(0.5秒間隔、標準画質)

セルフタイマー

作動時間10秒

内蔵フラッシュ

連動範囲 広角:0.5〜3.0m、望遠:0.5〜 2.4m
発光モード : 自動/強制発光/発光禁止/赤目軽減
ガイドナンバー : 11(ISO 100)

ズーム

光学2倍、デジタル3倍

モニタ

1.8インチ カラー液晶モニター
視野率:100%、フレームレート:15fps

光学ファインダー

光学実像式ファインダー  (視野率 約90% )

入出力端子

NTSC/PALビデオ出力、シリアル・USB、DC入力

電源

乾電池 : 単3×4本(アルカリ、リチウム、ニッカド充電池、ニッケル水素蓄電池に対応)
DC入力:DC-200シリーズ専用ACアダプタ(オプション)

電池寿命

 

サイズ

幅133mm×高さ76mm×奥行52mm

重量

342g (電池含まず)

付属品

パソコン接続ソフト(Windows98/95/NT、Macintosh)、USBケーブル、シリアルケーブル(Windows/Macintosh対応)、コンパクトフラッシュ8MB、単3形アルカリ乾電池(4本)、レンズキャップ、リストストラップ、ビデオケーブル、使用説明書・保証書他






 

 
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