ちばがはじめて買ったデジカメです。
DS-7は、記念すべき世界初のスマートメディア採用機です。
当時は“SSFDC”と呼んでいました。
ちなみに世界初のコンパクトフラッシュ採用機はデジカメではなく、IBMのPalmTop PC110(ウルトラマンPC)でした。こちらも当時は“スマートピコフラッシュ”などと呼んでいました。
VGA(640×480ドット)サイズを実現したデジタルカメラの中では最も初期のものですが、正方画素の原色CCDの採用で、歪みがなく、優れた色再現性を実現しているのが長所です。
以降のデジカメは解像度競争に突入していきますが、色調の良さではDS-7を越えるものはなかなか出てきませんでした。
また、1.8インチ液晶モニターの表示はリアルタイムでスムーズ。モードダイヤルによる簡単操作で記録/再生などの切り替えができ、大きめのグリップでしっかりとホールドできるなど、実に使い勝手良くできていました。
さらに、DS-7にはストロボがついていないのですが、暗いところに強く、レストランのディナーなどの落ち着いた照明の下でも撮影できるのも強みでした。
と、いいことばかり書き並べましたが、欠点もけっこうあります。
暗いところに強いことは強いのですが、ぶれやすいのでしっかりホールドして軽〜くシャッターボタンを押さなければならない。まぁ、暗いと撮れないよりは256倍ましなんですが。
ピントが甘い。早い話がパンフォーカスだからですね。
でもこれにはちょっと裏技的な使い方があって、ピント調節はマクロ(9cm〜13cm)/近距離(45cm〜90cm)/遠距離(90cm〜∞)の3段階ですが、実は中間位置で微調整することができるのです。液晶をよ〜く見ながら合わせるとそれなりに撮れます。でもAFだったらなぁ〜、とはよく思いました。
バッテリーの消耗が激しい。
推奨バッテリーはアルカリ単3電池4本ですが、たちどころに消耗してしまいますので、高出力のニッカドやニッケル水素充電池がユーザーの常識でした。とはいえ、デジカメの電気食いは今も変わらないですね。後継機のDS-8では、液晶モニターをOFFできるようにし、ニッカド充電池、充電器、アダプタ式光学ファインダーなどを標準添付して改善していました。ビミョ〜にピントの甘さも改善されたらしいです。
それと・・・・・これはDS-7固有の問題ではないのですが・・・・・スマートメディアであるということ。
PCカードアダプタを利用して簡単にPCにデータ転送ができて便利。
なのですが、スマートメディアはコンパクトフラッシュと違ってメモリーが剥きだし。静電気などの外的要因に弱いのです。
ちば自身は経験していませんが、データが破壊された、メディアそのものが駄目になったという話はスマートメディアでよく聴きます。
さらにメモリーが進化すると電圧や動作速度などの関係から、互換性が取れなくなってくることもあります。
DS-7は5Vのスマートメディアにしか対応していませんので、現在(2000年)主流の3.3V仕様のスマートメディアは使えません。
DS-7と一緒に買ったPCカードアダプタも5V専用です。
スマートメディアなデジカメに買い替えるとなると、スマートメディアもPCカードアダプタも買い替えなくてはならない。
そのうち3Vが主流になってくると、今のデジカメも使えなくなるかも。
まぁ、DS-7だけで完結していればいいんですけど・・・。
ということで次に買うデジカメはCF対応のにしようと心に誓ったのでした。
さて、今やNV-C5やDC3800に主役の座を明け渡し、隠居生活を送っているDS-7なんですが、バッテリーを抜いたままにしていると日時の設定が消えてしまい、いざ使おうときに困ります。ということで、備忘録。(^^;)
日付設定の方法
撮影モードで、本体の+ボタンと-ボタンを同時に3秒以上押す。
※ 日時は電池を取り出してから約5分で失われます。